地震が起きたら、どうすれば良いの

更新日:2022年07月07日

1年間の平均でみると、日本とその周辺では、世界で起こっている地震のほぼ10分の1にあたる数の地震が発生しています。地震の多い日本に住む皆さんが、実際に地震が起きたときに慌てずどう行動したらいいのかを知り、起きる前から実践しましょう。

一般的に地震が起きると、

  • 古いビルや家が壊れたり落下物が発生します。
  • 火災が発生します。
  • 電話がつながりにくくなります。
  • 渋滞や土砂崩れなどの道路寸断により、道路が通れなくなります。
  • 電車が動かなくなります。
  • 電気、ガス、水道が使えなくなります。

地震はなぜ起きるのか

地震とは、地下の岩盤が周囲から押される、もしくは引っ張られることによって、ある面を境として岩盤が急激にずれる現象のことをいいます。この岩盤の急激なずれによる揺れが周囲に伝わり、やがて地表に達すると地表が「揺れ」ます。

予備知識

  • 震源域とは、地震が発生したときの岩盤のずれ(断層)が生じた領域全体のこと。
  • 断層とは、地震はある面を境として岩盤がずれる現象のことをいい、このずれのこと。

活断層とは何ですか

通常は地表に現れている断層と認められる地形のうち、最近の地質時代(第四紀のうち概ね約170~200万年前から現在までを指す)に活動し、今後も地震を発生させるようなものをいいます。

プレートとは何ですか

地球表面を覆う岩石の層のことです。世界は10数枚の主なプレートで隙間なく覆われています。それぞれのプレートは相対的に動いていて、その境界ではプレート同士が衝突したり、一方のプレートの下にもう一方のプレートが潜り込んだり(沈み込んだり)しています。そのときにプレートにかかる力が原因となって地震が発生します。

余震とは何ですか

最初に発生した大きな地震(本震)の発生後に引き続いて発生する、最初に発生した大きな地震よりも小さな地震をいいます。余震は大きな地震の直後ほど発生数は多く、時間が経つにつれだんだんと減っていきますが、一ヶ月以上、あるいは数十年以上にわたって続くものもあります。

地震が起きたら、どうしたらいいですか(津波を除く)

1.シェイクアウト(地震を吹きとばせ、身の安全を最優先に行動)

シェイクアウトの3ステップ まずひくく(DROP!) あたまをまもり(COVER!) うごかない(HOLD ON!)

効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議提供

グラッと大きな揺れを感じたり、緊急地震速報を聞いたら、座布団やクッションなどで頭を保護し、大きな家具や家電、窓から離れ、丈夫な机の下などに隠れるなどにより身の安全を確保しましょう。火の始末は揺れが収まってから慌てずに行います。

2.揺れが収まったら、火の始末

火の確認をし、火事だったら、まずは「火事だ」と大声を出して周りに知らせ、少し気持ちを落ち着かせます。もし消せるようだったら落ち着いて初期消火を行います。

消火器がないときは、鍋にふたをする、ぬらしたシーツやバスタオルを手前から鍋にかぶせて、空気を遮断しましょう。

消防庁によると、初期消火ができるのは天井に火がまわるまでといい、火が自分の背を超えていたり、火が広がり危険だと感じたら、消防署に電話して、速やかに避難します。

3.避難するときは

避難は徒歩で、荷物は最小限にしましょう。

ブレーカーを落とし、ガスの元栓は切っておきます。

ポイント

地震直後、公共交通機関が止まり、職場や外出先に取り残された人々が自宅に向けて一斉に徒歩や車で帰宅を始めた場合、路上や駅周辺では大混雑が発生し、集団転倒などに巻き込まれたり、火災や沿道建物からの落下物等により負傷するおそれがあるなど、大変危険な状態になります。

また、道路の混雑により、救助・救命活動や消火活動、救援物資輸送などの応急対策活動が妨げられるなど、大きな混乱を生じるおそれがあります。

職場や外出先が自宅から離れている場合は、むやみに移動を開始せず、しばらくそこでとどまり、安否確認のみ行いましょう。各人が、安全な場所にとどまることが第一です。

4.慌てず外の空き地へ

揺れが収まっていないと窓ガラスや看板などが落ちてくる可能性があるので、慌てて外には飛び出さない。

屋内では、底の厚いスリッパなどで足を守りながら、壊れた家具や割れたガラスなどに注意します。

ドアや玄関、窓を開けて、避難できるように出口を確保します。

屋外では、建物、木、電柱、電線、ブロック塀から離れた落下物や倒壊の危険のない場所を探して移動しましょう。

山やがけ付近、土砂災害警戒区域、ため池の浸水区域では、落石やがけ崩れ、土砂崩れ、ため池決壊の洪水に注意が必要のため、その区域から離れてください。

5.地域で決めていた方法で安否確認

地震情報を携帯・テレビ等で確かめ、隣近所に声を掛け合って、安否確認をしましょう。

6.家族や親せき、友人へ安否の伝言を

地震直後は、電話やインターネットが使用できないことが多いです。次の伝言ダイヤルで家族などへ安否を知らせましょう。

事前にできること

自宅や職場、学校の中は安全ですか。

地震から身を守るためには、事前の備えがとても重要です。平時から家具の耐震固定や建物の耐震補強、非常用持ち出し品の用意、避難場所の確認などをしておきましょう。

対策例

  1. 突っ張り棒やストッパー、L字金具により家具を固定する。
  2. 家電など落下のおそれのあるものに、耐震粘着マット敷く。
  3. 飛散防止シートにより、ガラスの飛散を防止する。
  4. 重いものは低いところにおいて置く。
  5. 寝場所の近くや玄関などに転倒の恐れのあるものは置かないようにする。
  6. ブロック塀でひび割れや破損しているところなどが無いか確認し、撤去や補修しておく。
  7. 住宅の耐震診断を行い、耐震補強しておく。
  8. 感震ブレーカーを設置する。
  9. 地震による損害は、火災保険では補償されないため、地震保険に加入しておく。
感震ブレーカーとは

東日本大震災における火災原因の53%が電気であり、電熱器具等からの出火、電気復旧時の断線した電気コードからの出火などが挙げられます。避難時にブレーカーを落とすことが効果的ですが、地震直後にそのような行動がとれるとは限りません。

感震ブレーカーは、分電盤タイプ(分電盤に一定の震度を感知して電気を遮断するもの。電気で動く医療器具がある家庭は注意。)、コンセントタイプ(コンセントごとの電気を遮断するもの。電気ストーブなどの電熱器具を接続する箇所が最適。)、簡易タイプ(分電盤に貼り付け、一定の震度によりおもり玉が落下しブレーカーを遮断するもの。安価、工事不要。)などがあり、避難時のブレーカーの落とし忘れを防ぎます。

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(内線:生活安全係162・防災対策係165・消費生活相談室167)
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