中津川中核工業団地の経緯と立地企業
工業団地開発の背景
中津川中核工業団地は、恵まれた自然環境のもと、若者労働者の地元定着、東濃東部地域の自立性の向上、また景気動向に強い産業構造を目指して計画・開発されました。
計画以前の当地域が直面していた課題としては、いくつかの大規模工場が立地し工業の集積は高いものの、地域経済が大企業の動向に左右されやすく、また若者の就労の場が少ないことがありました。
当時、岐阜県では21世紀に向けて魅力ある郷土作りを目指し、県勢発展のけん引力として活力ある産業基盤づくりを重要課題としていました。特に中津川市のある東濃東部地域は、中央自動車道の開通により名古屋都市圏と至近な距離にあり、首都圏と近畿圏両方の中間にあることから、工場立地動向が上向きにあり、産業振興の拠点として位置付けられていました。
こうした点から、多数の企業が進出できる工業団地の開発が積極的に進められました。
中津川中核工業団地は、名古屋大都市圏の都市機能の効果的活用と、周辺地域の豊かな自然、文化環境を享受できる理想的なテクノパークとして、高付加価値型産業等の導入を図り、地域開発の先導的役割を担うものとして、計画策定から平成4年の完成式まで20年以上の月日をかけて完成を迎えました。
2024年4月現在、団地内に14社が操業し、約3,400名の雇用を創出、中津川市の雇用と産業を支える重要な役割を果たしています。

事業の経緯
- 昭和42年12月 岐阜県「岐阜県地域工業開発基本計画」策定
- 昭和46年3月 名古屋通産局「茄子川中核工業団地造成計画」調査
- 昭和52年9月 中津川市「中津川市工業団地開発基本計画調査」実施、報告
- 昭和55年2月 岐阜県・地域整備公団「中津川中核工業団地開発基本調査」実施、報告
- 昭和58年4月 国「中津川中核工業団地」の予算を採択
- 昭和58年11月 中津川中核工業団地の基本設計完了
- 昭和60年9月27日 岐阜県・中津川市からの開発要請を応諾、市・県・公社・公団4社による中核工業団地の「事業実施に関する協定書」調印
- 昭和61年3月3日 地域振興整備公団、中津川開発所を開設
- 昭和61年6月20日 通商産業大臣、工業用地造成計画承認
- 昭和61年7月 第1期造成工事に着手(調整池、用水池、遮断水路等)
- 昭和61年10月15日 中津川中核工業団地「起工式」挙行
- 昭和62年7月 第1期造成工事継続(道路、下水、工場排水専用菅等)
- 昭和63年3月2日 第1期分予約分譲開始
- 昭和63年3月11日 進出企業第1号進出決定
- 平成1年9月 第1期完売
- 平成1年11月 第2期分予約分譲開始
- 平成3年3月 中津川中核工業団地の造成及び関連公共工事概ね完成
- 平成4年8月1日 中津川中核工業団地「完成式」挙行
立地企業一覧(外部リンク)
各企業名をクリックすると企業のホームページを閲覧することができます。
- セラミックセンサ株式会社 (自動車用センサ部品製造)
- 株式会社愛工機器製作所 中津川工場 (プリント配線板製造)
- 株式会社ヨコヤマ精工 中津川工場 (金属プレス加工)
- 株式会社デンソーテン 中津川テクノセンター (自動車付属品の評価・試験・解析)
- アツタ起業株式会社 中津川工場 (非鉄金属製造)
- 東レフィルム加工株式会社 中津川工場 (合成樹脂フィルム製造)
- 株式会社ソーワテクニカ (換気扇等機械器具製造)
- 日東工業株式会社 中津川工場 (高圧受電機器製造)
- 株式会社ミツトヨ 中津川工場 (精密測定機器製造)
- 美濃工業株式会社 坂本工場 (輸送用機械機器製造)
- 富士化学株式会社 中津川テクニカルセンター (無機化学工業薬品製造)
- 富士精密株式会社 中津川工場 (非鉄金属加工)
- 株式会社ダイドー電子 (希土類ボンド磁石製造)
- 株式会社大同キャスティングス 中津川工場 (特殊鋼鋳造品製造)
- エス・ワールド株式会社(運輸事業)
(注)カッコ内は主な業種、製造品
(注)令和7年4月1日時点
この記事に関するお問い合わせ先
商工観光部工業課
電話番号:0573-66-1111(内線4260~4263)
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更新日:2025年04月21日