麻しん(はしか)にご注意ください〜国内感染が増加しています〜

更新日:2026年05月01日

麻しん予防接種の定期化により麻しんの患者数は激減し、平成27年3月には世界保健機構(WHO)により麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、国内外で報告数が増加しており令和8年に入り感染者数は令和2年以降最多となっています。 また、海外での流行が継続し急激な感染拡大がみられる国や地域も存在しており、これを背景として海外からの輸入事例が報告されています。 国内においても、イベント会場、飲食店、家庭、学校等での二次感染を含む感染伝播事例が発生しており、海外渡航前後を通じて注意が必要です。

麻しん(はしか)の症状と予防方法

  • 症状:感染後10〜12日間の潜伏期間を経て発症し、発熱、咳、鼻汁、結膜炎症状などの症状が現れます。発症の2〜4日後発疹が生じ、再度発熱し、3〜4日後解熱します。重症化すると肺炎、脳炎、中耳炎等を引き起こし、死亡率は0.1%と比較的高い数値です。
  • 感染経路:空気感染、飛沫感染、接触感染があり感染力が非常に強く、免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
  • 感染可能期間:発症前日〜解熱後3日間程度他者へ感染させる可能性があります。
  • 治療・予防:治療法は対症療法のみ。最も有効な予防方法は、麻しんのワクチン(一般的には麻しん風しん混合ワクチン)接種です。定期接種の対象となる方は、定期接種期間中に予防接種を受けましょう。

海外渡航を予定している方は接種歴を母子手帳などでご確認ください。未接種の方は渡航前の接種を検討しましょう。

定期予防接種

定期接種対象年齢の方が接種する場合、全額公費(自己負担なし)で接種できます

  • 麻しん風しん1期:1歳の1年間(1歳の誕生日の前日〜2歳の誕生日の前日まで)
  • 麻しん風しん2期:幼稚園や保育園等の年長児の年(小学校入学前の1年間)

(注)接種期間内の早めの時期の接種をご検討ください。上記期間をすぎると公費助成が受けられません。

任意予防接種

定期接種対象年齢以外の方が接種する場合「任意予防接種」として全額自己負担での接種なります。ご自身の発症予防、重症化予防、集団としての感染拡大防止の観点から、2回接種することが重要です。

任意接種を受けることが望ましい方(厚生労働省

麻しんに感染したことがない人で、かつ、以下のいずれかに該当する人

  1. 麻しん風しんワクチン未接種または接種歴が不明の人
  2. 麻しん風しんワクチンの接種歴が1回の人
  3. 麻しん風しんワクチンの接種歴が2回だが、2回接種後の抗体検査で抗体価が低いことが分かった人で、その後未接種の人
  4. 接種が不十分な方で、海外渡航を予定している方

特にご注意いただきたい方(厚生労働省)

特に、以下の方は接種が不十分な場合、ワクチンの接種をご検討ください。

  • 保育園や学校職員、医療機関職員など小さいお子さんや患者さんと接する機会の多い方。
  • 観光業職員や空港関係職員など渡航者と接する機会の多い方
  • 免疫不全のある方は、主治医の方と相談のうえ、ワクチン接種をご検討ください
  • 乳幼児は、肺炎や脳炎を起こすリスクがありますので、ご家族の接種歴をご確認ください(妊娠中は麻しん風しんワクチンの接種はできません)
予防接種は1回では効果はありませんか?(厚生労働省Q&A)

ワクチンを接種することで、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができ、2回の接種を受けることでより強い免疫にするとともに、1回の接種では抗体が充分に産生されなかった方の多くにも免疫をつけることができます。 2回接種によって体に免疫の備えが充分にできていると、ウイルスを早期に抑えこむことで、発症予防や重症化予防効果が充分に発揮されることが知られており、さらに周囲の方へ感染を広げるリスクも下げることができます。

予防接種法による定期接種の実施状況

  • 昭和53年10月から生後1歳〜6歳までの児を対象に「麻しん予防接種」開始
  • 平成18年4月から生後1歳と年長の年の児を対象に「麻しん風しん予防接種」開始(2回接種開始)
  • 麻しんの流行を受け、平成20年4月〜平成25年3月までの5年間、中学1年生と高校3年生を対象に2回目の接種として「麻しん風しん予防接種」を実施(平成2年4月2日以降に生まれた方は麻しん予防接種、麻しん風しん予防接種を合わせ2回接種の機会があった可能性があります)

接種の有無は、麻しんの罹患歴と合わせ母子健康手帳等でご確認ください。

任意予防接種実施医療機関

任意予防接種(全額自費での接種)を受けられる医療機関は、下記からご確認ください。

海外渡航予定のある方はご注意ください

海外渡航前の注意点

  • ウエブサイト等を参考に、渡航先の麻しんの流行状況を確認しましょう。
  • 母子手帳などを確認し、過去の麻しん予防接種歴、り患歴を確認しましょう。
  • 予防接種歴がない方は、渡航前に予防接種を受けることを検討しましょう(接種から免疫がつくまでに2週間以上かかります)
  • 麻しんのり患歴やワクチン接種歴が不明な場合は、抗体検査を検討しましょう。

渡航後の注意点

渡航後、帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意しましょう。発熱や咳、鼻水、結膜の充血、全身の発疹等の症状が見られた場合は医療機関を受診しましょう

感染を疑う症状がある場合の注意点

受診時には、医療機関に対して事前に「麻しんの流行地域に渡航していたこと」「麻しんの可能性」について伝えてください。

医療機関を受診する際には医療機関の指示に従うとともに、可能な限り公共交通機関を用いることなく受診しましょう。

感染を疑う症状がある場合は外出を控え、感染が確認された場合は感染可能期間をすぎるまでは外出を控えてください。

麻しんは大変感染力が高いため、お一人お一人が感染を広げない行動をお願いします。

参考資料

この記事に関するお問い合わせ先

医療福祉部健康課
電話番号:0573-66-1111
内線:予防保健係623・健康支援係(母子)626・健康支援係(成人)627
メールによるお問い合わせ

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