秋の企画展「遠山家の工芸品と苗木城絵図」が始まりました(10/7~12/10)
秋の企画展「遠山家の工芸品と苗木城絵図」の様子
「遠山家の工芸品」について
代々遠山家に伝わる工芸品は、文房具や茶道具、婚礼道具などといった大名道具と呼ばれているものよりも、むしろ遠山家の人々が日常の生活の中で使っていた日用品が多くを占めます。
これらのものは決して豪華なものではありませんが、使っていた人たちの生活感が見えてくるような、誰がどうやって使っていたのか想像するだけでも楽しい資料たちです。
遠山家に伝わっている工芸品には、遠山家のものとして昔から使われてきたものだけではなく、第12代藩主遠山友禄が天保14年に、九州日向国(今の宮崎県)佐土原藩第10代藩主島津忠徹の五女嘉子を嫁に迎えたとき、嫁入り道具として持ち込まれた島津家の家紋をあしらったものや、島津家からもたらされたことを示す箱書きを伴うものなど、島津家に由来する工芸品も多く含まれています
また、島津家に関する品だけでなく、薩摩や有田、沖縄といった九州関連の品も数多く含まれており、幕末最後の藩主に嫁いだ姫が持ち込んだものであることからも、現在に至るまで残されてきました。
特に、嘉子が嫁入り道具として持参したといわれているミニチュア道具と呼ばれているものは、小さいながらも精巧な作りで、現代の私たちが見ても、驚きと感動が感じられるものです。
遠山家は大名家としては1万石というとても小さな大名ですが、中には蒔絵を施された品や、金の糸で刺繍された着物など、数は多くありませんが、大名格を感じさせる品もあり、これらの品々からも遠山家の大名家としての品格が感じられます。
土曜講座「遠山家の工芸品」の様子
10月7日(土曜日)土曜講座を開催しました。
今回の講師は元名古屋市博物館学芸員小川幹生先生です。
テーマは「遠山家の工芸品」です。
「工芸品とは何か」からはじまり「遠山家の工芸品」「企画展の展示品」について講義いただきました。
「遠山家の工芸品は、遠山家の人々が日常使っていた道具類」
「遠山家の工芸品は、遠山家の生活の匂いがする、声が聞こえてくるような楽しい資料」
苗木城の雲海の季節になりました
雲海の見られる条件
一般的には、水面と空気の温度差が大きい秋から冬にかけての早朝に発生しやすい。
中津川市は山に囲まれた地形のため、冷たい空気が溜まりやすい上に木曽川からの水蒸気の補給があるため霧が発生しやすい。
そのため、気象条件が整えば濃い霧が発生し中津川市街を覆うため、苗木城からは雲海として見られる。
・晴れていること
・風がないこと
・気温がさがること
中津川市苗木遠山史料館
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更新日:2023年10月13日