《苗木城跡を歩く23》柳原白蓮の歌碑

更新日:2023年08月01日

柳原白蓮の歌碑

柳原白蓮(やなぎはらびゃくれん)の歌碑

柳原白蓮の歌碑の色紙

 

柳原白蓮の歌碑


苗木城山の天守近く、馬洗岩から木曽川寄りに、柳原白蓮の歌碑がつつましく建っています。

 

城あとに やかたも人も いまなくて
かたるは何ぞ 山鳥の声 白蓮

 

柳原白蓮は昭和28(1953)年5月16日に苗木を訪れました。

白蓮は当時、悲母の会を組織し、平和と女性の生き方についての講演活動を各地で行っていました。

催しは、婦人会など小グループを相手に高木邦子(白蓮の姪、三笠宮妃殿下の母)が叔母白蓮の生き方を話し、白蓮は歌を詠み、接待された方々に御礼の色紙や短冊を差し上げていました。

苗木では、その日、昼に苗木城跡に上がり、天守跡で苗木婦人会と軽食を交え、歓談しています。

その夜は苗木公民館で座談会の形で、主に高木邦子が白蓮の生き方を話し、参加者は女性が大半だったといいます。

このときに公民館から歌碑を建てたいからと依頼し、その後、白蓮から自筆の歌が送られてきました。

その年の冬、昭和28年12月20日に早くも歌碑が建立され、翌29年4月14日に除幕されました。

柳原白蓮は、NHK朝ドラ「花子とアン」に葉山蓮子として登場しています。

苗木婦人会集合写真 白蓮

白蓮を囲んで撮影された苗木婦人会集合写真---苗木城跡にて

8月 苗木交流センターだより(第62号令和8年1日)掲載分

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