《苗木城跡を歩く10》坂下門跡

更新日:2023年05月28日

坂下門跡1

坂下門跡

 

三の丸から大門、綿蔵門と進み、U字に折り返すように曲がると、さらに登り坂になっており、その手前に坂下門がありました。この門には久世門という別称があります。

3代藩主友貞は、正室に下総国関宿(せきやど)藩主久世広之の娘を迎えました。広之は、2代将軍秀忠の小姓、3代将軍家光の小姓、4代将軍家綱の御側をつとめ、さらに若年寄、老中を歴任し、下総国関宿5万石(はじめは兄から分与された下総国海上郡内の500石しかなかった)を拝領した人物です。

1670年頃、苗木城は二の丸など外郭部を整備しており、この改修には広之の力添えがあったと言われます。比較的自由であった城内の通行を遮断する新しい門の設置は、広之の指図でした。

坂下門跡2

坂下門(当館苗木城模型より)

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