土曜講座「整備事業から見た苗木城」
整備事業から見た苗木城

9月10日(土曜日)に土曜講座を開催しました。
今回のテーマは「整備事業から見た苗木城」で、中津川市文化振興課の学芸員の清水さんからお話しを伺いました。

明治4年に取り壊された苗木城は石垣を残すのみの姿になり、時間の経過とともに荒廃がすすみました。
昭和56年に国史跡に指定されたことで苗木城の整備事業が始まりました。
整備事業は、昭和59年度から令和10年度まで45年間かけて石垣の修復を行う予定で、現在はまだその途上にあります。
苗木城の石垣は大きく6タイプあり、石垣の積み方により作られた年代がわかります。
新しい年代の石垣の内側に古い年代の石垣が見つかることあり、そのことから傷んだ石垣の修復は昔から行われていたことがわかりました。

また整備の過程で新しい発見もあり、昔の生活の跡なども知ることができます。
時には内部に石を足して、昔の形がわかるようにしていくのも整備のひとつで、整備事業がすすむにつれ、また新たな苗木城の姿を見ることができるかもしれません。
当時のままに復元をして将来に残していくためにも、整備事業はこれからも続きます。
中津川市苗木遠山史料館
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更新日:2022年09月11日