レジストロ市の紹介

中津川市の姉妹都市レジストロ市（Município de Registro）は,サンパウロ市の南西約180キロメートル,大西洋岸から約40キロメートル内陸に位置する比較的平坦な地形（海抜9～15メートル）の田園都市です。市内をリベイラ河（Rio Ribeira de Iguape,全長337キロメートル,最大河幅300メートル）が貫流し,『水郷の里』とも呼ばれます。 特産品はバナナ・紅茶・イグサ製品などで,主要産業は農業・牧畜業です。 レジストロ市は,日本からの移民が定住目的で最初に入植した町として知られ,日本政府系移住振興機関でブラジル全土の日本人移住者支援等を行った海外興業株式会社（KKKK）が置かれていました。 姉妹都市中津川市にちなんで,レジストロ日伯文化協会会館が面する通りは,2005年に「中津川通り」（Rua Nakatsugawa）と命名されています。市内には中津川公園（Praça Nakatsugawa）もあり,旧海外興業株式会社跡地につくられたレジストロ市移民資料館には,中津川市の紹介コーナーがあります。

レジストロ市と中津川市のデータ比較

レジストロ市		中津川市
55,081人（2008年IBGE*推計値）	人口	85,244人（2008年12月末現在）
3,182人（1998年実態調査）	日系人数 ブラジル人数	192人（2008年12月末現在）
716.33平方キロメートル	面積	676.38平方キロメートル
南緯24度29分49秒 西経47度50分36秒	市役所の位置 （緯度・経度）	北緯35度29分15秒 東経137度30分2秒
1944年11月30日	市制施行	1952年4月1日
	市章

* IBGE：ブラジル地理統計院（Instituto Brasileiro de Geografia e Estatistica）

かねてからブラジルの都市との姉妹都市提携を希望していた当時の小池保中津川市長は、1978（昭和53）年7月、ブラジル岐阜県人会創立40年祭に慶祝団団長となって出席する伊藤薫県議（中南米親善岐阜県議会議員連盟会長）に「中津川市と相通ずる姉妹都市にふさわしい市を紹介して欲しい」という旨のメッセージを託しました。

伊藤県議は、在伯岐阜県人会会長安田庄吉氏（関市出身）に姉妹都市提携に適した都市の斡旋を依頼し、これを受けた県人会は、日本の都市との提携を望んでいたレジストロ市に提携の話を持ちかけたところ、快く引き受けていただくことになり、1979（昭和54）年2月安田会長から「レジストロ市が中津川市長を迎える用意をする」という内容の書簡が届きました。

1979年4月、在伯岐阜県人会主催第1回母県親善訪問団の団長として来岐した安田会長一行は、4月20日、ブラジル連邦共和国サンパウロ州レジストロ市長の返書を携え中津川市役所を訪問し、小池市長に「中津川市と姉妹都市の縁組をしたい」という内容のメッセージが伝達されました。

その後、安田会長を通じ中津川市とレジストロ市の意向が交換されて、6月にレジストロ市長から1980年後期に調印式をレジストロ市で挙行すべく小池市長を招へいする旨の書簡が届きました。

中津川市では、1980（昭和55）年6月定例市議会で姉妹都市提携について全員一致の同意を得て、同年8月4日午後9時30分（現地時間、日本時間8月5日）小池市長夫妻一行がレジストロ市を訪問し、姉妹都市の調印が行われました。