2月20日児童集会「チクチク言葉をなくそう」

更新日:2023年02月21日

学校向上委員会が、「チクチク言葉」(悪口・嫌な言葉・呼び捨てなど)をなくそうと、児童集会を開き、全校の児童に寸劇を交えて提案をしました。

学校向上委員の7名が企画して全校に呼びかけた「チクチク言葉」を加子母小学校からなくして今よりもっと明るく楽しい学校にする提案

全校のみんなは真剣に受け止めました。

劇を入れて、言われた人の気持ちや、まわりの人の気持ちなども伝えて、「チクチク言葉」がもつ不安・不信・嫌な気持ちを説明しました。

みんなは、自分の事としてしっかりと捉え、「チクチク言葉」が加子母小学校からなくなることを目指そうと決意を固めました。

嫌な言葉は、なくそうと思っていても、ゲームで興奮していたりしてつい口から出てしまうこともあります。(それでもなくしたいと加子母小学校向上委員は目指します。)

だから、もし言われたときに、どんな気持ちがしたかを言った相手に言葉で伝えること、さらには、嫌な言葉に負けない心をもって、お互いに声をかけ合っていくことをつたえました。

委員会からの提案をうけて、どんな事を感じたか聞くと、さっと手があがり、なくそうとする決意が語られました。

一人一人を大切にして、温かい学校にするために、みんなで気をつけていきましょう。その発言を目と耳で聞く全校の姿もとても素敵でした。

次期リーダーとなる5年生も、良い学校にするために大事にしていくことを語り、

3年生も語り、お互いの思いが全校に響き合うとても素敵な児童集会になりました。

近年、ネットを介して、いろんな人が「チクチク言葉」を浴びせられ、学校に登校できなくなったり、病気になったり、ひどいときには自死なんて事件が報じられています。

相手のことを思いやることが欠けた、心ない言葉が人を傷つけ命まで奪ってしまうのは本当に残念なことです。

加子母小学校の児童には、まず、「チクチク言葉」を使わない、温かい優しい心の人になってほしいです。相手の気持ちが分かるそんな人になってほしいです。

しかし、加子母小学校の児童全員が温かくやさしい人になっても、やがて社会に出たときに、「チクチク言葉」に遭遇して元気がなくなるようでは、この問題の解決と手も言えません。

「チクチク言葉」を受けてしまったときに、それに対して、自分の思いを言葉として伝えられる人になってほしいですし、「チクチク言葉」を受けても、相手にしない、「チクチク言葉」に負けないたくましい子に育ってほしいと思います。(時には、無視できる力も必要になります。・・・昔風に言えば、「でべそ」と言われて、「おまえの方こそでべそだわ」と言い返せる強さ。または、「そんなことを言って、とろいな~」と取り合わない力、「そんなことを言うなんて、どうかしてしまったのかな?」と心配する純粋さ?も必要になります。)

学校教育の中では、理想的な指導が多く、「そんなとろいことは、無視しておけ。」と言うように児童に伝えることはまれです。しかし、相手にしないことも立派なたくましさだと思います。(学校で教えてくれないことは、家庭に助けて頂けると助かるのですが・・・。幼少期・青年期を振り返ると、自分も、家族から時には無視することの大切さを教わってなんとか成長してきたように感じます。)

また、当事者以外で「チクチク言葉」が使われたときに遭遇した時は、言った人には、「そういう言葉は使わない方がよい」と伝えてあげられる人でありたいし、言われた人には、「そんなことないよ。君はすてきだよ。気にしなくていいよ。」と言ってあげられる人になりたいと思います。

この「チクチク言葉」は、現代社会の歪みそのもので、言う人と言われた人の関係を、国と国に当てはめれば、ウクライナとロシア間で起きている戦争と、何ら変わらないと思います。

さて、当事者以外の我々は、どうするのが一番なんでしょうね・・・。

・・・・今日は、ちょっと私見が入りすぎました。・・・・

いずれにしても、学校向上委員が自分たちの手で、自分たちの小学校をさらに明るく温かい学校にしようとしてくれている姿に、感激しました。

ほんとうに、素敵に児童集会となりました。