2月3日は節分なので、鬼めくり

更新日:2023年02月03日

今日は節分、全国的には「鬼は外~。福は内~」ですが、加子母では鬼めくり。

加子母の伝統行事である鬼めくり、早速、学校の玄関にあることを見つけた2人はペロリ。

みんなに、伝えてくれたので、低学年の子が中心になってはがしてくれました。昨年は、何十枚も近所の家の札をはがしたと教えてくれました。

児童玄関でなく、来賓玄関なので午前中は気付かれずに貼られていましたが・・・

一枚一枚、色や顔を変えて貼っておきました。

あっという間に・・・

学校の玄関の札は全部きれいになくなりました。

加子母の伝統行事である、「節分鬼めくり」。実は赴任する前(昨年)、新聞紙上で見て素敵な活動ですごく気になっていた行事でした。実際に体験でき、子供たちの様子を見ていてすごく幸せな気持ちになりました。

伝統には必ず、その時代その時代を生きてきた人の思いがあり、それがずっと大切にされてきた理由があります。

この節分の「鬼めくり」も「鬼=この世のものでない目に見えない邪気」を追い払う意味があります。

現代の社会の中でも論理的に説明のできない不幸や不運はたくさんあります。(どちらかというと、現実の世の中はそんなことの方が多いかも知れません。コロナもその一つです。)そんな、鬼の仕業としか説明できない不幸を追い払い、村中みんなが互いに幸せに暮らせるように願って行われている「鬼めくり」だと思います。

そして、子供たちが、家々を回ることで家々の結びつきや理解が進み、村中の人が、村中の子供たちに気をかけ過ごしていくきっかけにもなっていると思います。(子供たちは、いろんな家の様子を知るチャンスににもなっていると思います。)

都会では、アパートの隣の人がどんな人か知らないことが往々にしてあるそうですが、加子母では、この鬼めくり一つとっても、地域の結びつき(ソーシャルキャピタル:地域に内在する財産といわれています)を深める大切な活動になっていて、実際には会ったことのない人に対しても、「あの鬼の家の人か」とか認識をしていると思います。こども同士は、「恐ろしい鬼の家ね。」とか、「札にお菓子がついていた家ね。」とか、認識していたり、その後、地域の活動で会った時にさらに、鬼と大人の顔がリンクしてしっかりと覚えたりするものです。

そんな意味を考えても、この「鬼めくり」は、素敵な伝統行事ですね。

さて、下校した子供たちはたくさんの家を回ったかな?月曜日に札をたくさん持って見せてくれるそうですので楽しみにしています。

たくさんの札は、また、次回、紹介しますので乞うご期待を!!