26日青空砂防教室(4年生)

更新日:2022年05月26日

26日の3・4時間目に、国土交通省中津川出張所の伊藤さんと、吉川工務店さんに来て頂いて、青空教室を行いました。

梅雨を前に、大雨が降った時の土砂災害でみんなの大切な命や財産を守るためのお話を聞きました。

国土交通省中津川出張所の伊藤さんから、土砂災害(土石流・崖崩れ・地滑り・火山災害)などの様子や怖さを、DVDで実際の映像を見ながら教えて頂きました。

あれ、加子母小学校も危ない地域になっているぞ。

身を守るためには、どうしたらよいのでしょう?砂防ダムって何かな?

職員室前の庭に出て、実際に模型を使って、実験をしました。砂防ダムがないと、山から流れ出てきた土砂はどうなるのでしょう。

やっぱり、土石流となって、下流の橋や車や家を押し流してしまいました。

次に、砂防ダムがある場合は、どうなるのか実験です。子供たちは、興味津々。さて・・・

 

砂防ダムで、石や砂が止まって、下流の橋や家は大丈夫でした。砂防ダムが埋まってしまったのを見て、「でも、もう1回やったら・・・」

その後、計4回ほど土砂を流しました。でも、大丈夫でした。砂防ダムってすごい!

1回の土石流で、ダンプカー1万5千台の土砂が流れてくるそうです。5mくらいの大きな石も流れてくるそうです。中津川市でも昭和32年に大きな水害がありました。

子供たちは、熱心にお話を聞き、「1家に土砂が流れてきたらどうしたらよいですか?」とか、「2砂防ダムは市内に何個くらいありますか?」「3砂防ダムをつくるのに何年くらいかかりますか」「4ダムの種類が違ったのはどうしてですか?」など、かなり詳しく質問ができました。

加子母小学校も校舎の山側の場所は、ハザードマップ上で見ると、土砂災害の心配がある場所に指定されています。

子供たちは、土砂災害が遠くの災害でなく、自分たちの身近なところで起きる可能性が高いものであると考え、深く学びを進めることができました。

余談になりますが、来週30日(月曜日)14:40から、加子母保育園・小学校・中学校合同の引き渡し訓練があります。梅雨を前に、大雨洪水警報を想定した一斉下校時の引き渡しを練習します。先日お配りした通信で再度ご確認いただけるとありがたいですが、学校近辺は中学校側から番田橋方面への一方通行となります。(大雨を想定すると、車での見通しも悪く、途中いくつかの沢が有りますので、状況によっては普段通りの通行が難しいことも想定されます。当日は、十分にスピードを落とし運転して頂き、ゆっくり安全に非難することも含めた引き渡し訓練となるよう保護者の皆様もよろしくお願いします。)

最後になりましたが、ご指導頂きました国土交通省中津川出張所の伊藤様、吉川工務店の皆様ありがとうございました。

<子供たちの質問の回答>…よく学んだ、とても鋭い質問でした。さすが4年生!!

1 垂直避難と言って2階へ逃げる。下方に逃げるのでなく、なるべく横方向に逃げるとよい。土石流は30km/hで下に流れてくるので下方には逃げられない。(横へ逃げてかわすのがよい)

2 国土交通省が設置しただけで200以上ある。それ以外に、農林事務所や中津川市などが設置した物がたくさんある。

3 高さ10mくらいのもので3年間 30mぐらいの物は5~6年間かかる。さらに、砂防ダムを造る現場までの道路を作る時間もかかる。

4 環境(川にすむ、魚など)にも配慮して、その場所に合った形の砂防ダムを造っている。