苗木地区 ツツジが見頃を迎えています

更新日:2023年04月17日

つつじの写真
つつじの花の接写

高峰湖周辺において、ツツジが見頃を迎えています。

万緑の芽吹きの中に咲く花は、まさに和色名にいう「躑躅(つつじ)色」そのものです。

遠く平安の時代、身分の高い人々の衣装に見られた雅やかな配色のことを「かさねの色目」というそうです。

その頃の着物に使われた生地は非常に薄く、順に重ねていくことで独特な色味を醸し出していました。自然を愛で、調和を重んじたとされる平安びとの美的感覚がもたらしたものだといえるのかもしれません。

この場所のツツジたちも、紫がかった明るい赤色が、降り注ぐ春の日差しに照らされることで新緑に溶け込み、より複雑な色彩の対比と冴えを見せてくれています。

ツツジは古くから日本人がとても親しんできた花だといわれます。

いつの頃からか、私たちは季節の移ろいを色として実感しているのかもしれません。

今年は、そんな日本人の美の心にも想いを馳せつつ、四季折々の花を楽しんでみてはいかがでしょうか。

そして、是非この場所にも足を運んでみてください。たくさんのツツジがそっと何かを語りかけてくれるかもしれませんよ。