新福岡小学校建設工事遅延の和解と再発防止

更新日:2024年10月24日

新福岡小学校建設工事の遅延の原因とその対応に伴い支出した費用の負担について、庁内の検証結果と弁護士の調査報告などを踏まえ、施工者と協議した結果、和解に至りました。

市は、今後このようなことが起こらないよう、再発防止に向けて取り組みます。

事案の検証

市は、工事遅延の原因を調査するため、令和5年4月に庁内検証グループを立ち上げ、遅延原因の調査・検証を実施しました。

同年9月には、市や工事関係者と利害関係のない弁護士に、客観的な事実関係の調査、分析などを依頼し、令和6年2月に報告書の提出を受けました。

 

遅延の原因

市は調査報告などを踏まえ、人員不足や管理体制の不備に加え、世界的な原材料、資材の不足など、複合的な要因によるものと判断し、工事遅延の原因を次のとおり取りまとめました。

  1. 施工者の著しい人員不足が各工種の施工の遅れを生んだこと
  2. 経営陣による十分な人員の確保ができなかったこと
  3. 各種図面の作成・提出状況や承認状況を総括的に管理する体制が整っていなかったこと
  4. 世界的な原材料、資材の不足と全国的に職人不足であったこと

費用負担

市は、取りまとめた遅延の原因を踏まえ、工事遅延に伴い発生した費用の負担について施工者と協議しました。

市は、施工者からの費用全額を負担する旨の申し出に応じ、市議会9月定例会での承認を得て、和解しました。

なお、市は施工者に対し工事請負契約に係る指名停止等の措置要綱に基づき文書による注意を行いました。

 

再発防止策

市では、今後の建築工事で、正当な理由のない工事の遅延を招かないよう、次の再発防止策を実施します。

  1. 市、施工者および施工監理者による情報の共有と工程管理の徹底
  2. 遅延が生じた場合の施工者による速やかな報告と改善方法の提出、市との協議・承認の徹底
  3. 工事遅延が解消されない場合の経営陣と市、施工監理者との直接協議の実施
  4. 正当な理由なき遅延に伴い生じた費用の施工者の負担の明文化

 

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