伝染性紅斑(りんご病)にご注意ください
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心にみられる流行性の病気です。両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」と呼ばれることがあります。
令和7年4月30日時点での定点医療機関からの伝染性紅斑(りんご病)の報告数は過去10年間の最高値まで増加しています。過去に感染したことのない妊娠中の方は、特に感染防止にご注意ください。
症状と感染期間
- 症状
10〜20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がります。発しんは1週間程度で消失します。 - 感染期間
頬に発しんが現れる7〜10日前に微熱やかぜのような症状が現れ、この時期にウイルスの排出量が最も多くなります。発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失します。
妊娠中・妊娠の可能性がある方
過去に伝染性紅斑に感染したことがない方が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染する場合があります。熱や倦怠感などかぜ症状が出現した後に発しんが出現するなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がでない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師にお伝えください。
- 伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くのお子さんと接する機会がある職業の方は特に注意が必要です。かぜ症状のある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクに着用などの基本的な感染予防を行いましょう。
感染経路
飛沫感染:感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことで感染する
接触感染:感染した人と接触する
予防と対策
- 伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません
紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いを行うことが大切です。症状がある人は咳やくしゃみをする時には口と鼻をおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。
この記事に関するお問い合わせ先
医療福祉部健康課
電話番号:0573-66-1111
内線:予防保健係623・健康支援係(母子)626・健康支援係(成人)627
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更新日:2025年05月02日