蛭川の地勢

更新日:2021年03月01日

蛭川の地勢

蛭川は岐阜県東南部に位置し、名古屋市から中央自動車道でおよそ1時間の距離にあって、県立自然公園・景勝「恵那峡」北岸にある。地域の東、西、北の三方を山に囲まれた亜盆地を形成し、地域の中央に和田川が南に流れ木曽川に注いでいる。この和田川沿岸と低部に起伏する丘陵の間に集落が点在し、耕地が開けている。

蛭川地域は内陸性の気候を呈し、平均気温は14.4度で夏暑く、冬は気温が低いといった気温の較差の大きいのが特徴。地域の約80%が山林に囲まれた自然豊かな農山村である。

笠置山

位置

中津川市蛭川は岐阜県の南東部に位置し、東は中津川市高山、西は恵那市笠置町・中野方町、南は木曽川をへだてて恵那市大井町及び中津川市茄子川、北は加茂郡白川町黒川と切井に接している。四至は次のとおりである。

位置
東端 東経137度26分
南端 北緯35度29分
西端 東経137度22分
北端 北緯35度34分

蛭川は、二ツ森山脈の支脈が東・北・西を走り、それが隣接する町村の境界となって三方から囲んでいる。峠を越えないのは、木曽川に面した南側のみである。

木曽川に橋がかかる前は、苗木城下から八百津錦織の細目湊までの黒瀬街道が主要道路であったが、東雲橋が明治42年(1909)12月に最初の木造の吊橋として完成し、昭和6年(1931)4月、やや上流に鉄橋として架け替えた後は現在の恵那蛭川東白川線の前身になる加茂街道が主要道路となり、恵那市との往来が多くなった。昭和52年(1977)6月の恵那峡大橋の完成後は恵那市は言うまでもなく、中津川市との往来も増えた。

海抜

中津川市蛭川で最も低いところは、奥渡地内の和田川が木曽川に合流する地点で、海抜230メートル。最も高い地点は笠置山の頂上やや東側で1060メートルである。

蛭川地内の主だった地点の海抜は下記のとおりである。

海抜
遠ヶ根峠 793メートル
蛭川峠 716メートル
若山山頂 491.5メートル
蛭川小学校 375.5メートル
蛭川総合事務所 372.2メートル
蛭川中学校 427.4メートル
蛭川保育所 333.7メートル
紅岩山荘 291.9メートル

面積

中津川市蛭川の面積は、44.82平方キロメートルである。

地形

中津川市蛭川の地形は、いわゆる「恵那盆地」の北西縁の一角にあたる。西から北にかけて、飛騨山脈の末端の海抜900メートル前後の山々が連なり、海抜350メートル前後の丘陵地帯を馬蹄形に取り囲み、蛭川だけで一つの亜盆地を形成している。

蛭川全景

山と川

中津川市蛭川の山系は、東から鳶岩巣山(標高512.8メートル)、岩山(標高932.1メートル)を経て北の二ツ森山から延びる遠ヶ根峠(標高793メートル)に連なる。西は笠置山(標高1127.81メートル)から南へ高根山(標高1005メートル)、秋葉山、雨乞だると連なる。恵那市大井町側から見ると、この山々が連なって一つの山に見えるが、蛭川から見ると屏風を立てたように並んでいる。

三方の山中に源を発する川(沢を含む)は、名前のついているもので大小合わせて34河川ある。そのいずれもが、遠ヶ根に発し、蛭川を南北に横断する和田川と東山の奥に発し蛭川の南中央部から東を流れる一之瀬川に合流する。和田川は大井ダムの下で、一之瀬川は御所平でそれぞれ木曽川に合流する。両河川とも最下流部ではかなりの峡谷をつくっている。

和田川源流

参考文献:蛭川村30年史「蛭川村 昭和・平成の30年」

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