蛭川のゲンジボタル

更新日:2021年06月18日

ホタルが飛び交う夜の画像

蛭川のホタルの保護活動

かつて、ホタルは全国各地で見ることができました。ここ蛭川でも、初夏の夜になれば、淡い光を放つ美しい姿が見られたものです。しかし、農薬、家庭雑排水などの影響で、全国の川や池のほとりからホタルは年々姿を消し、蛭川でも同様の現象がおきました。

この自然環境豊かな蛭川には、まだホタルは生息していますが、このまま放置しておけばやがて消えてしまいます。住民の中には、そんな危機感を訴える人もいました。

そのような危機感から、蛭川では自然保護と心に残るふるさとづくりのために、蛭川地区全域でホタルの光が見ることができるよう、青少年育成幹事会が中心となって、パトロールの実施、カワニナ(巻き貝)の養殖、放流等の保護活動を行い、住民意識の向上に力を入れています。

 

自然保護の重要性

都市化がすすみ、産業、経済の高度成長および産業普及等のあおりをうけ、今では田園地帯の小川でさえもかつての清い流れはなく、ホタルの住める環境がほとんどなくなってしまい、一部の限られた地域でしかその姿を見ることができなくなっています。しかも手厚い保護のもと、かろうじての存在です。

ホタルのみでなく、小さな昆虫の減少はひとえに私たち人間に、自然破壊への注意信号を与えているものと思わなければなりません。

これらの動植物は、人間の生命を危険などから守る重要な第一指標であることを謙虚に受け止め、破壊され続けてきた自然を少しでも本来の姿にもどし、人間と動植物が共存していくことの重要性を再認識し、自然保護精神の向上につとめなければなりません。

 

ゲンジボタルの生態

ゲンジボタルは集団的に発生し、ゆるい曲線を描いてふわりふわりと飛ぶ。見頃は6月中旬~7月上旬。

  • 分布地域:東北地方より南
  • 生息条件:清流の川
  • 背面:淡虹色の中に黒十字型模様
  • 平均体長:雄14ミリメートル、雌17ミリメートル
  • 発光器:雄 第5・6節全部、雌 第5節全部

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