SDGsの取り組み事例

更新日:2022年05月27日

SDGsの取り組み事例を紹介します

SDGsの達成には、一人ひとりがこの目標を意識して、自分のできることを実践していくことが重要です。

しかしながら、SDGsは世界規模のスケールの大きな目標であり、自分たちの身近なものだと感じることが難しく、何からはじめればよいか分からないといった方も多いと思います。

このページでは、中津川市の身近な人たちの取り組みを知っていただくことで、SDGsが生活に結びついているものであること、自分たちでも取り組めるものであることに気付いていただく、きっかけになると幸いです。

ここでご紹介している事例も、最初からSDGsを意識して始められたものばかりではありません。今まで取り組んでいたことが、SDGsの達成につながっていることもたくさんあります。持続可能な中津川の実現に向けて、まずはできることからはじめてみませんか。

また、中津川市内の地域、学校、企業・団体でSDGs達成につながる取り組み事例がありましたら、ぜひ情報をお寄せください。

地域の取り組み

中津南地区(実戸区) 「四ツ目川の桜と環境の会」

実戸区の有志で作る「四ツ目川の桜と環境の会」は、四ツ目川沿いの環境を整え、景観を守り、地域の防災・防犯に寄与するために、環境整備活動に取り組まれています。堤防や河川敷の「草刈り」作業や、桜の木の「脇枝の枝打ち」や桜の木に巻き付いた「つる草の除去」作業 などを毎年実施しているほか、桜並木のライトアップなど多くの方に美しい桜並木を楽しんでもらい、環境整備の大切さを伝える活動も計画されています。

先人たちが行った桜を守る活動も途絶えて久しく、桜も弱ってきたため、有志が立ち上がり整備が始まりました。今後、親子で楽しんで参加してもらえる活動も企画し、さらに地域を盛り上げていきます。

seisoukatudou

環境整備活動の様子(草刈り、枝打ち)

sakurasyasin

活動に参加した地域のみなさん

関連するSDGsの目標

icon1

苗木地区 「雑がみリサイクルでごみ減量作戦」

苗木地区では、地域でできる地球温暖化対策として、区長会と苗木地域まちづくり推進協議会が連携し、令和3年11月から「雑がみリサイクルでごみ減量作戦」という取り組みがスタートしました。紙類のごみの分別や出し方がわからず、「資源」となるものが多く捨てられている現状があるため、各家庭から出た雑がみ1包をリサイクルボックスに持参すれば1ポイントを付与し、6ポイントを集めると市指定ゴミ袋1枚を進呈するという制度を作り、楽しみながらリサイクルボックスを活用できる仕組みを導入しました。

取り組みが始まった3か月間を昨年の同時期と比較すると約2倍の紙類がリサイクルボックスへ持ち込まれた結果となり、一人ひとりの小さな取り組みが大きな成果につながりました。また、利用者からは、「ごみの減量が目に見えてわかるようになった」、「地域のつながりを感じた」などの声がありました。苗木地区では、今後もこの取り組みを継続し、リサイクルボックス活用の定着を進めていきます。

naegi

リサイクルポイント制度の仕組み

関連するSDGsの目標

sdgs_11_12_17.png

学校の取り組み

加子母中学校 「ゴミ拾い下校」

加子母中学校のある生徒が、保護者と近所のゴミ拾いをした際に、多くのゴミが捨てられていることに気づき、「コロナ禍でゴミ拾いなどの地域活動が減った今だからこそ、加子母のためにできることをしたい」と考え、生徒会に「ゴミ拾い下校」を提案しました。さっそく生徒会では、地図を広げ、だれが、どこを、ゴミ拾いをしていくか、計画を練り、加子母中学校初めての「ゴミ拾い下校」が誕生しました。

ゴミ拾い下校を始めて、「ゴミにも様々な種類があることに気づいた。」などの気づきや学びを実感することができました。

加子母中学校では、「ゴミ拾い下校」を継続しつつ、加子母のためにできることを、学校全体で取り組み、新たな学びとしていきます。

kashimo_gomi1

ごみの種類も様々で、きちんと分別をしました

kashimo_gomi2

道路沿いにも多くのごみが落ちていました

関連するSDGsの目標

sdgs11_15

中津高校 「地域×SDGs講座」

各分野で活躍する地域の方をゲストティチャーとして招き、SDGsにつながる地域課題への取り組みを説明し、生徒と一緒に課題解決へ向けた新しいアプローチを議論したり、実際に関わって活動に参加していきます。SDGsを身近な地域課題として認識し、行動に移すことで、グローバルな視点とローカルな視点から柔軟に考え、課題解決する力を身に付けることが目的となります。また生徒自身が興味のある分野、進路選択を考える機会にしてしていきます。

nakatsukou

第1回講座はオンラインで開催され、地域課題の調査を行いました。

関連するSDGsの目標

sdgsposter

阿木高校 「廃棄食品の有効利用から考えるSDGs」

阿木高校の生産科学科の生徒有志5人が阿木小学校区の放課後子ども教室「知恵のWAクラブ」の小学生にSDGs(持続可能な開発目標)に関心を持ってもらおうと発表会を開催しました。世界の水道事情や食品ロスなどをクイズ形式で紹介し、水や食べ物のありがたさや食べ残しによる食品廃棄の問題を伝えました。また、阿木高校で生産したイチゴ・梅ジャムの中で、色が悪いなどの理由で販売できないものの試食会を実施し、有効活用について考えました。

agi2

SDGsをクイズ形式で小学生へ伝えました

agi

販売できないジャムの試食会の様子

関連するSDGsの目標

sdgs12

阿木高校 「日本茶業中央会のNext Generation大賞を受賞」

日本茶の振興や普及に取り組む学生やグループを表彰する日本茶業中央会の「Next Generation大賞」を阿木高校が受賞しました。阿木高校は県内唯一茶園と茶工場をもつ、(農業は抜く)高校であり、環境に配慮した茶生産や研究に取り組み、廃棄物であるシュレッダーダストをマルチングに活用したところ、雑草を防ぐ効果があることを研究発表し、実践していることが評価され、今回の受賞となりました。

agi_kencho

岐阜県庁にて研究の内容を説明している様子

関連するSDGsの目標

sdgs12_15

企業・団体の取り組み

中津川青年会議所 「持続可能な中津川をテーマとした勉強会」

中津川青年会議所では、「持続可能な中津川」をテーマに、これからの中津川市のために何ができるかを考えました。勉強会は、中津川市役所の職員が講師となり、中津川市が目指す将来像や課題を説明し、「中津川市のSDGs」について、中津川市が取り組むSDGsの事例や推進の方法などを学びました。講義後のワークショップでは、「持続可能なまち中津川」はどんなまちなのか、また、中津川が持続可能なまちとなるために自分たちができることは何なのかを考え、参加者間で意見交換を行い、SDGsへの取り組み意欲を高めました。

soukei

中津川市の現状、課題を学びました

seinen

ワークショップの様子

関連するSDGsの目標

sdgsposter

(公財)イハラサイエンス中野記念財団 「山林保全活動」

公益財団法人イハラサイエンス中野記念財団では、株式会社イハラサイエンスの事業所が立地する付知町地区を中心に、地域社会や自然に対して恩返しをするという理念のもとに、広葉樹植樹による里山環境整備や、きのこ原木栽培、竹林整備などを行い、多くの方が訪れることのできる憩いの場を整備するとともに、保水力のある災害に強い森への再生や、自然環境に対する啓発活動に取り組んでいます。

2019年3月からスタートしたこの活動は、月1・2回の頻度で行われており、毎回10~30名のボランティアが集まります。参加された方からは、「経験したことのないことばかりで大変だけど楽しい。それがきっかけで山に興味が湧くようになった。」、「未来に残す財産をつくっているという誇りを感じる。」などの感想が寄せられ、楽しみながら、持続可能な地域・自然環境にしていきたいという想いで活動を続けています。

ihara_syugou

多くのボランティアの方が活動をしています

ihara_yama

雑木を伐採している様子

関連するSDGsの目標

sdgs11_13_15

日本セキソー株式会社 「環境にやさしい製品開発」

日本セキソー株式会社は、蛭川地区に本社がある緩衝材・積層段ボールを製造する会社であり、SDGsを意識した製品開発を行っています。

昨年、東京・丸の内エリアで開催されたイベントに、同社が製造した防炎白パネルが採用されたクリスマスツリーが展示されました。防炎白パネルは、万一火災が発生した場合でも延焼拡大を防ぐことができます。また東京2020オリンピックに出場する米国レスリングチームが市内で事前合宿を行った際に、選手が宿泊する部屋のベッドに、同社が製造した段ボール製のベッドが使用されました。いずれの製品も現在はリサイクル・リユースされ、再生紙に生まれ変わったり、別の用途で再使用されています。

同社では、これからも環境負担の軽減、防災などに配慮した製品開発を続け、SDGsを意識した企業活動を行っていきます。

tree

防炎白パネルが採用されたクリスマスツリー

bed

米国レスリングチームの事前合宿で使用されました

関連するSDGsの目標

sdgs_9_12_13.png

この記事に関するお問い合わせ先

政策推進部政策推進課
電話番号:0573-66-1111(内線 331・332)
メールによるお問い合わせ

知りたい情報が見つからない・わかりにくかったとき