《苗木城周辺の自然21》〜オニドコロと自然薯〜

更新日:2023年10月27日

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苗木城跡から見える自然薯

【オニドコロと自然薯】

山の恵みの季節となりました。冬には自然薯ほりをされる方もいるかもしれません。しかしご用心ください。自然薯に似た山の芋の種類にオニドコロがあります。

つる性の多年草で、いわゆる自然薯(ヤマノイモ)と同じような場所に生え、しばしば一緒に生えています。イモは横に向かってのび、何年もかけて太くなっていきますが、有毒で食べられません。

ヤマノイモは秋になると葉わきにむかごをつけますが、オニドコロはむかごはできません。また葉のかたちもヤマノイモに比べると丸みが強く、輪郭がうねうねとする傾向があります。
オニドコロはヤマノイモ(自然薯)そっくりですが、ジオスシンやジオスコリンなどの有毒成分を含み、間違って食べてしまうと非常に危険です。ヤマノイモ掘りは、地上部が枯れた頃になりますが、イモのかたちはまったく異なります。ヤマノイモのイモは1本で、下に向かって地中深くにのびるのに対し、オニドコロのイモは枝分かれが多く、横に向かってのびる傾向があります。

自然薯の葉とオニドコロの葉を比べて種類を見分けるのは大変難しいです。自然薯のつるは右肩上がり、オニドコロのつるは左肩上がりで巻きます。冬になって芋掘りを楽しむ方は秋のうちに目星をつけて危険がないように楽しんでください。もちろん地権者の許可を受けずに掘るのは違法ですのでご注意を!

 

 

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