《苗木城周辺の自然17》〜ヤブラン〜

更新日:2023年07月25日

ヤブラン1
やぶらん2

「ヤブラン」

ヤブランは、日本各地の林床などで普通に見られる常緑性の多年草です。ほぼ一年中同じ草姿を保ち、性質が強く、丈夫で手のかからない植物なので、古くから緑化や造園の植栽材料として広く利用されています。耐寒性と耐暑性が強く、日なたから日陰まで幅広い環境に適応し、病害虫の被害もほとんど見られず、土質もあまり選びません。
ヤブランは乾燥に強く、日陰にも強いので、過酷な環境にもよく耐えます。 昔から日本の庭園によく使用されているため、「和風」のイメージが強い植物ですが、和にも洋にもよく似合います。 日向から半日陰くらいであれば8月~10月にかけて薄紫色の花を咲かせます。
ヤブランの革質の細長い葉は、しなやかで堅く、8月から10月には長い穂を伸ばして、青紫から白色の花を咲かせます。ジャノヒゲ(Ophiopogon japonicus)に似ていますが、ジャノヒゲは青紫の実がなり、ヤブランは黒い実がなるので区別できます。
今の時期、苗木城跡に登っていく途中の左手にわずかではありますが、きれいな花をつけています。草丈が低いため、気を付けていないと発見できないかもしれませんが、ぜひ見つけてみてください。

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