《苗木城周辺の自然13》〜ギボウシ〜

更新日:2023年07月15日

ギボウシ1
ギボウシ2

「ギボウシ」
擬宝珠は「ギボシ」と読みます。寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした装飾です。
ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端がこの擬宝珠に似ていたからだそうです。「ギボウシ」は、キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属(学名: Hosta)の総称です。東アジアに分布する多年草で、日陰でもよく育つ観賞価値の高い植物です。葉は平たく、多くが楕円形で、縦に筋が入ったように見える葉脈が特徴的です。

ギボウシは、アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。ギボウシは日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」と呼ばれ国内外に愛好家がいるほどです。ギボウシには非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。

ウルイと呼ばれるギボウシの新芽は、お浸しや天ぷらにして食べることができます。ウルイは少しぬめりがあり、シャキシャキとしていておいしい野菜です。
ウルイは春しか出回らない山菜です。見た目が似た植物にバイケイソウがありますが、バイケイソウには毒があります。バイケイソウ類とウルイの違いの一つ目は、「長い柄があるかどうか」という点です。 ある程度大きく育ったウルイの場合は、葉の大きさに対して十分な長さの柄がありますが、バイケイソウは葉が大きく育ってもウルイのような長い柄は無く、中央の柄を囲い込むように周囲に葉が生えるので、外から柄を見ることができません。バイケイソウを間違って食べてしまうと毒があり大変なことになります。

苗木城址に登る途中の道にギボウシが生えています。今の時期、きれいな花が咲いています。ぜひご覧ください。

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