《苗木城跡を歩く37》菱櫓門と千石井戸
菱櫓門跡周辺
菱櫓門(ひしやぐらもん)と千石井戸(せんごくいど)
坂下門から少し登ると菱櫓門跡があります。ここは二階建ての門とそれに小屋が連なっていました。この門は菱形に掛け渡した門であったのでその名が付きました。
門の片方は椀蔵となっており台所役人が管理していました。門の二階は箒(ほうき)やざるなどの入った蔵となっていました。
この門跡を過ぎると天守の石垣が目の前に迫り、正面石に千石井戸があります。苗木城内の井戸で一番高い場所に位置するこの井戸は、高所にもかかわらず、どんな日照りでも水が枯れることがなかったと伝えられており、千人の用を達するということから千石井戸と名付けられています。
千石井戸の東側には、掛け造りの小屋が並んでおり、渋紙蔵、山方蔵、郡方蔵などがありました。この小屋の前を進むと、二の丸藩主居宅の帯郭に続いています。

菱櫓門・千石井戸/写真

菱櫓門・千石井戸/CG 浅野孝司
中津川市苗木遠山史料館
- 〒508-0101 岐阜県中津川市苗木2897-2
- 電話番号0573-66-8181
- ファックス0573-66-9290
- メールによるお問い合わせ
更新日:2025年02月01日