《苗木城跡を歩く36》二の丸屋敷

写真1 二の丸屋敷中奥を望む
勘定所門から下ると二の丸屋敷跡が見えてきます。写真の赤い旗の立っている付近の礎石が中奥で歴代藩主の暮らしていた所、その奥が的場跡です。藩主の息づかいが伝わってくるような気がします。
苗木城の二の丸屋敷は狭い地形を利用して建てられた建物であったので、かけ造りで建てられていました。これは城内一の広大な建物で、玄関に向かって右側が一般的に表(おもて)御殿(ごてん)と呼ばれる所で主に公式の場として使用され、諸役人たちの詰所などがありました。左側は一般的に裏(うら)御殿(ごてん)と呼ばれる場所で主に城主の住居(中奥(なかおく))・台所・女中部屋など私的な部屋がありました。さらにその奥は諸蔵が建て並んでいました。
この二の丸の住居がいつ建てられたかについては定かではないようです。昔は藩主の住居は本丸にありましたが、初代藩主友政(ともまさ)公の頃ここに移されたと伝えられています。
苗木交流センターだより令和6年度掲載

写真2 二の丸から見る巨岩群

二の丸屋敷図
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更新日:2024年10月05日