《苗木城跡を歩く32》三の丸

三の丸(大矢倉から天守を望む
風吹門跡を過ぎると苗木城の三の丸となります。左には城内最大の櫓(やぐら)建築「大矢倉」があり、右には「天守」を眺めることができます。
苗木城内の区画は、大矢倉を北限として、三の丸・二の丸・本丸そしてその本丸を中心に帯郭(おびぐるわ)や小郭から成り立っています。三の丸は苗木城内でも1番広い所で、城の入口(虎口)を入ると、広場(武者溜り)となり、武士の勢ぞろいにあてる所となっていました。
江戸時代までは苗木城には三の丸はなく、その場所は自然の地形を活かした空堀(からぼり)でした。いつどうして空堀が埋め立てられ三の丸が作られたかなどの記録は確認されておらず不明です。しかし、正保2(1645)年頃の「濃州苗木城図(国立内閣文庫蔵)」に三の丸が描かれていることおから作られたのは江戸初期と考えられています。
三の丸で勢ぞろいした遠山武者たちの息吹を感じながら、三の丸の広場を散策するのも一興ですね。
苗木流通センターだより令和6年6月号掲載

三の丸付近 当館模型

城跡見取り図 三の丸付近
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更新日:2024年07月17日