《苗木城跡を歩く30》風吹門と干草蔵・縄蔵

写真1.風吹門跡と大石を利用した石垣

苗木城下からの内曲輪(うちぐるわ)の入口の門を風吹門と呼んでいる。
遠山家の苗木城絵図の中には大手門とも書かれているので、この門が苗木城への正門であったことがわかる。
この門からは他所者は入れず、城主在城の節は開門し、江戸留守中は閉ざされ潜(くぐ)り戸を利用した。
城に向かって右側に門番所が置かれ、ここに中間(ちゅうげん)1人が昼夜交替で出入りの者を改めた。
この門は2層になっており、2階は飼葉(かいば)蔵(飼葉とは牛馬の飼料の落葉など)となっていた。
風吹門の左側には大きな自然石があり、これらの石を利用し更に石垣を築き、その上に干草蔵そして縄蔵の建物が北に連なり、やがて大矢倉へと延びていた。
風吹門は、 明治4(1871)年に城が取り壊された時、大泉寺(市内北野)の庫裡(くり)の門として売却され、 平成8(1996)年に庫裡を改築したのを契機に苗木遠山史料館に寄託されました。
写真1.風吹門跡と大石を利用した石垣
写真2.苗木城絵図 享保3(1718)年頃・・・大手門と記入あり
写真3.風吹門・干草蔵・繩蔵(苗木遠山史料館苗木城跡模型)
写真4.当時の風吹門(苗木遠山史料館展示中)

写真2.苗木城絵図 享保3(1718)年頃・・・大手門と記入あり

写真3.風吹門・干草蔵・繩蔵(苗木遠山史料館苗木城跡模型)

写真4.当時の風吹門(苗木遠山史料館展示中)
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更新日:2024年04月01日