《苗木城跡を歩く26》苗木城跡

中津川市街から木曽川を越す橋に入ると、パッと開けた前方に独特の景色、苗木城跡が見えてくる。巨石を活用して作られた山城で、岩の塊を食らうように緑がおおう様子に一瞬にグッと心を摑まれる。まるで“天空の山城、マチュピチュ”のようだ。

史料館に到着し苗木城の天守を目指して歩く、順に風吹門、大矢倉、大門、御朱印蔵、勘定所門、綿蔵門、坂下門、菱櫓門、笠置矢蔵、武器蔵を通り、天守に至る。天守展望台では木曽川や恵那山が一望できるパノラマが待っていた。

歴代苗木藩主もこの景色を見たことだろう。もう数年経つとここから見えるところに木曽川を渡るリニア新幹線のドーム橋や岐阜県駅ができる。

この城跡は石垣ファンも注目する。作られた年代の違いで、異なる技法で作られた石垣が今も残っている。野面積み、打込接ぎ、切込接ぎ、谷積みなどの石垣が1度に見られるのは珍しい。

中津川市苗木遠山史料館

〒508-0101 岐阜県中津川市苗木2897-2

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