《苗木城跡を歩く23》柳原白蓮の歌碑
柳原白蓮(やなぎはらびゃくれん)の歌碑

柳原白蓮の歌碑
苗木城山の天守近く、馬洗岩から木曽川寄りに、柳原白蓮の歌碑がつつましく建っています。
城あとに やかたも人も いまなくて
かたるは何ぞ 山鳥の声 白蓮
柳原白蓮は昭和28(1953)年5月16日に苗木を訪れました。
白蓮は当時、悲母の会を組織し、平和と女性の生き方についての講演活動を各地で行っていました。
催しは、婦人会など小グループを相手に高木邦子(白蓮の姪、三笠宮妃殿下の母)が叔母白蓮の生き方を話し、白蓮は歌を詠み、接待された方々に御礼の色紙や短冊を差し上げていました。
苗木では、その日、昼に苗木城跡に上がり、天守跡で苗木婦人会と軽食を交え、歓談しています。
その夜は苗木公民館で座談会の形で、主に高木邦子が白蓮の生き方を話し、参加者は女性が大半だったといいます。
このときに公民館から歌碑を建てたいからと依頼し、その後、白蓮から自筆の歌が送られてきました。
その年の冬、昭和28年12月20日に早くも歌碑が建立され、翌29年4月14日に除幕されました。
柳原白蓮は、NHK朝ドラ「花子とアン」に葉山蓮子として登場しています。

白蓮を囲んで撮影された苗木婦人会集合写真---苗木城跡にて
8月 苗木交流センターだより(第62号令和8年1日)掲載分
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更新日:2023年08月01日