《苗木城跡を歩く17》御朱印蔵跡
御朱印蔵跡
御朱印蔵
大門を入った左手に土蔵があり、土台は、石を四角く削った切込接(きりこみはぎ)の石垣で、隙間なく整然と積まれています。
蔵の中には、刀剣や宝物も入れられましたが、最も大切に納められていたのは朱印状でした。
朱印状というのは、将軍が10万石以下の大名などに発給する印判状のことです(10万石以上には花押を署記した判物状)。
海外渡航を公認する朱印状が有名ですが、大名にとっては、将軍から所領の領有を安堵(あんど)(承認)される朱印状こそ重要でした。
3代将軍までは、適宜発給されていましたが、4代家綱以後は、将軍の代替わりごとに出されるようになりました。苗木遠山氏においても、江戸で朱印状を受け取り、苗木に大切に持ち帰って御朱印蔵に納めました。
朱印状は累積していくわけですが、明治に変わる時、新政府にすべて提出したので、控えのみが史料館に残っています。
令和5年6月現在、家綱の朱印状控えを展示していますので、是非ご来館ください。
家綱が3代遠山友貞に発給した朱印状(写し)
中津川市苗木遠山史料館
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更新日:2023年06月04日