《苗木城跡を歩く8》菱櫓門跡
菱櫓門跡
菱櫓門(ひしやぐらもん)
櫓門は、門の上に櫓を載せた二階建ての門です。
櫓は、矢倉とも書き、武家の屋敷や城郭の要所に設けられ、敵を監視するとともに戦闘に必要な武器庫となっていました。
櫓門は、ふつう、石垣と石垣の間を渡すように建てるか、独立して建てました。
苗木城の場合、片方は柱の穴を掘った巨石で、他方は蔵になっています。
門を下から見ると菱形に掛け渡してあったので菱櫓門の名がついています。
ここからは三の丸がよく見渡せます。
鈍角や鋭角があることで窓や狭間からの死角を少なくし視野をさらに広げたものと思われます。
平和が続くようになって、二階の櫓は、ざるや箒など雑貨類を入れる蔵となりました。

享保3年(1718年)の苗木城絵図 菱櫓門跡
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更新日:2023年05月13日