《苗木城跡を歩く6》本丸口門
本丸口門跡
この門を潜らなければ天守のある本丸のエリアには入れません。門の上には「本丸口」と書かれた札が懸かっていました。
本丸口門は、総欅(そうけやき)造です。古来、神社仏閣などの建築には針葉樹の檜(ひのき)が使われてきました。
檜は、耐久性や保存性が極めて高く、世界最古の木造建築である法隆寺を支える材も檜です。強度も十分にあり世界最高レベルの材と言われます。
その檜より堅く、摩耗に強いのが広葉樹の欅です。欅は強木として知られ、槻(つき)とも呼ばれました。また、複雑で美しい木目も特徴です。
しかし、あまりに堅いため割ることが困難で、室町時代になって縦引き鋸が使われるようになるまでは建築にはあまり用いられませんでした。
戦国時代以降は、その堅さと美しさのため城や城門に使われるようになりました。総欅造の本丸口門は、欅門ともあるいは槻木門とも呼ばれました。
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更新日:2023年05月06日