《苗木城跡を歩く5》具足蔵跡

南側から見た具足蔵跡
具足蔵(ぐそくぐら)は、本丸口門から見て右側の崖の上にありました。
具足とは、甲冑(かっちゅう)のことです。ここに領主の甲冑や旗が保管されました。
他の城では、本丸や御殿に保管したようです。苗木城は単独の蔵に保管しました。
本丸や二の丸御殿に充分なスペースがないことと御朱印蔵のように収納物を大切に考えてのことと思われます。
甲冑の金属部分は、錆の原因になる湿気を嫌い、皮革部分は乾燥を嫌います。
崖の上で風通しがよいことは湿気対策としてはよいのですが、ここは城山の西側で西日があたり特に夏場は高温になり、本来であれば避けたいところです。
そこで、西側には窓や開口部のない側面を向け、正面は南側に向けて建てられたと考えられます。

領主の着用した具足
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更新日:2023年04月29日