《苗木城跡を歩く22》苗木城址碑
苗木城址の坂道をのぼり千石井戸を通り過ぎ天守跡にたどり着くと、展望台の大きな岩の横に苗木城址碑が建っています。
最後の大名遠山友禄は、明治4(1871)年の廃藩置県で華族となって苗木を去り東京に移住しました。
城を取り壊した苗木では、恵那郡長福田豊(旧苗木藩士)を先頭に旧士族、旧領内町村役人らが苗木藩の遺跡・遺業を後世に残そうと尽力しました。
明治24(1891)年、20年振りに苗木に帰住した遠山友禄を歓迎する関係者は、記念にこの碑を建てました。
建立後、多難な時代を生き抜いた遠山友禄は、明治27(1894)年に苗木でその生涯を閉ざしました。
碑上部の「苗木城址碑」の篆額は遠山友禄筆であり、撰文は依田百川(漢学者1834~1909年)、書は清原無歴(書家1832~1904年)、石工は志津儀六です。

中津川市苗木遠山史料館
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更新日:2023年06月09日