《苗木城跡を歩く1》苗木城天守
本丸にあって城の中心となる櫓を天守と言います。
戦国時代には戦闘における指令の中枢でしたが、江戸時代になり平和が続くと、城主の権威の象徴となりました。
苗木城天守の他に類を見ない特徴は懸造りであったことです。巨石に穴を穿ち、長短の柱を立てて基盤を設け、三層の建物を支えています。
「赤壁城」の伝説が残り、幕末の絵図を元に製作した模型は切妻屋根の小屋のようになっていますが、享保年間に幕府に提出した絵図では、入母屋屋根の神殿のような天守であったことがわかります。
これでも一国一城令の制限や家光の武家諸法度などに触れない「遠慮」した天守でした。
中津川市苗木遠山史料館
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更新日:2023年04月01日