中津川市へ寄贈された伊藤博文揮毫額を展示しています

更新日:2023年11月10日

伊藤博文

天下一

人誰是

友乾坤

萬象皆

為沙

春畝山人

 

書の現代語訳

このむなしい はかない世の中で あなたは唯一のかけがいのない友人だ

 

伊藤博文と扁額寄贈者の勝野正彦家と中津川

勝野家は信勝社合名会社勝野商店を現中津川市にて創業。明治30年代には岐阜県第一の規模を誇り、横浜でも生糸の取引商いを行っていました。この書は財界で活躍した勝野家と初代内閣総理大臣となった伊藤博文との友誼を示す貴重な資料となっています。

また『伊藤博文公年譜』p12・13によると、22歳時の伊藤博文は文久2(1862)年6月16日、江戸から中山道経由で上京途中の長州藩主毛利慶親に謁するため、盟友の桂小五郎(後の木戸孝允)とともに京都を出立し同月20日、中津川宿に到着し料亭「やけやま」に潜伏しながら藩主の到着を待ちました(長州藩3日間の中津川会議)。そして同28日、桂とともに京都に帰着したと記しています。

 

 

中津川市中山道歴史資料館

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