⦅中津川宿21⦆蒸気機関車ひきこみ線
中津川宿本町 中央橋から撮影された蒸気機関車
中津川宿 ミニ中山道とひきこみ線
中津川に沿って本町公園から中津川宿中央橋をくぐり市役所までつづく中津川遊歩道公園は、「ミニ中山道」と呼ばれ、散歩やジョギングをする市民に親しまれています。
中山道六十九宿にちなんで、宿場名を刻んだ六十九個の石碑が通りに沿って建てられています。
春には桜並木が、夏になると清流にしか生育しないといわれる梅花藻(ばいかも)が水路に美しく咲き、ホタルやサワガニなども見られます。
この「ミニ中山道」は昭和44年(1969年)に廃線となった中央製紙中津工場ひきこみ線の跡地に作られています。今でもところどころに社紋彫られた境界杭などが残っています。
中津川の幻に帰した鉄道計画
大正15年(1926年)地方鉄道敷設免許申請書が提出された、中津川駅と川上(かおれ)を結ぶ中津電鉄株式会社の創設計画が存在しました。
中央製紙中津工場ひきこみ線を旅客化し、それを延長するというものでした。 当時の社会情勢の変化によって完成をみず幻の路線となりました。
写真の「中津川上間線路豫測面」に記されている予定地や測量の結果は、恵那山森林軌道の建設の参考にされたと考えられています。
中央製紙貨物専用線と恵那山森林軌道
中山道中津川宿本町中央橋をくぐる中央製紙貨物専用線(ひきこみ線)は中津川駅から本町公園(昔の貯木場)を中津川沿いに中央製紙中津工場に至ります。
恵那山森林軌道は、さらに中津川を上流に遡り今の恵那山ウェストン公園付近から恵那山の黒井沢に至ります。
略歴
明治38年(1906年)中央製紙貨物専用線開通。
昭和7年(1932年)恵那山森林軌道として開業。順次路線を延長する。
昭和23年(1948年)国鉄中央本線中津川駅と直接乗り入れを開始。
昭和35年(1960年)恵那山森林軌道廃止。
昭和44年(1969年)中津工場貨物専用線廃止。
平成元年(1989年)中津川市役所に展示していたD51-266を、かつての中央製紙中津工場貨物専用線貯木場跡地の本町公園に移設。
本町公園に移設された蒸気機関車D51-266
中津川市中山道歴史資料館
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更新日:2021年05月08日