⦅中津川宿11⦆本町の用水
本町が中津川宿の中心でした。
四ツ目川には水面近くに板橋がかかっており、東から来た旅人はこの橋を渡って、本町まで坂道を登りました。
登りつめると、街道の真ん中を用水が走っていました。
中津川宿本町の用水について
宿場町の用水立札
中山道の中心部を流れるこの用水は、野中の黒沢川から取水した大樋用水(第三用水)で、中津川宿内の火災に備えて敷設されたものでした。
この用水には、ものを流すことも、洗うことも禁じられていました。広義の生活用水、防火用水として利用されていたと考えられています。
明治13年(西暦1880年)の明治天皇御通行の折、馬車が通れるように埋め立て移設されました。
幕末の頃の中津川宿本町略図
当時の用水路のある風景イメージ
本町に用水が流れていたことは「五街道其外分間絵図並見取絵図 中山道分間延絵図_10巻之内7」に描かれています。
この用水路は今の中央公民館あたりから本町通りにでて、通りの中央を本陣、脇本陣の前を流れ、旧蔵前町の御蔵小路へと流れていました。
中津川宿 本町を歩いていると当時の宿場の人たちの息遣いが伝わってきます。
中津川市中山道歴史資料館
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更新日:2021年04月01日