⦅資料紹介32》木曽路名所図会
木曽路名所図会
当館所蔵
『木曽路名所図会』を紹介します。秋里籬島が中山道の名所・寺社・旧跡等を著し、浮世絵師の西原中和が挿絵を描いています。全6巻7冊で構成されています。1805(文化2)年に完成しています。中津川宿は巻2の巻末に記されています。
中津川宿
中津川宿で紹介されているのは、中川神社・恵那神社・与坂番所・落合五郎兼行霊社の四ヶ所です。現在の様子を写真入で紹介します。
中川神社

「木曽路名所図会」の記述
中川神社(なかかわのじんじゃ)・・中津川の宿にあり延喜式内 今白山(はくさん)と称す
「補足」
中川神社は創建不詳ですが、平安時代に記された『延喜式神名帳』に記載されている式内社です。御祭神は菊理媛命、伊邪册命、木花咲耶媛命です。
恵那神社

「木曽路名所図会」の記述
恵奈神社(えなのじんじゃ)・・中津川宿の巽(南東)にあり延喜式内 社殿巍々たり1
「補足」
恵那神社も『延喜式神名帳』に記載されている式内社です。主祭神は伊邪那岐大神、伊邪那美大神です。前宮本社は川上正ケ根にあり、奥宮本社は摂社六社と共に2191mの恵那山山頂にあります。
1・・雄大で立派なさま
与坂番所


『木曽路名所図会』の記述
与坂番所(よさかのばんしょ)・よさか台にあり尾州公より白木お改の物ここに居なふ
「補足」
立場跡・与坂御番所の案内板には「越前屋」という茶屋があり、このあたりに白木(ひのき・さわら・ねずこ・こうやまき・あすなろ等)を取り締まる与坂御番所が置かれていたとのことです。
落合五郎兼行霊社


『木曽路名所図会』の記述
落合五郎兼行霊社(おちあいごろうかねゆきのれいしゃ)・落合の宿にあり木曽義仲の幕下なり
「補足」
落合五郎兼行の案内板によると、落合五郎兼行は木曽義仲に仕えていたことは事実と思われるが実際に兼行が落合に居住していた説に関しては不明な点が多く、平成元年に行われた発掘調査からは館跡の痕跡は認められなかった、とのことです。
2巻の巻末
2巻の巻末には「寝物語の里1より落合宿まで約120キロ、美濃の境にして琵琶峠よりは山路となる。落合から東碓日峠まで約180キロ、概ね山の中である。山家なので人の心も素直で旅行者のもてなしも誠実である。桟道も領主が絶えず修繕しているので危なくない」などと記されています。
1・・ 近江と美濃の国境の小さな溝を隔てて並ぶ2つの旅籠に泊まった旅人が壁越しに寝ながら話をした伝説から寝物語の里という
中津川市中山道歴史資料館
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更新日:2026年09月25日