藍銅鉱と孔雀石―青・緑の絵具になる鉱物

EB20120003
青色の部分が藍銅鉱 [Azurite]、緑色の部分が孔雀石 [Malachite] です。
いずれも絵具の顔料(着色に用いられる粉末)として使われてきました。
藍銅鉱は、日本画では群青(岩群青)と呼ばれる青色顔料です。また、孔雀石は緑青(岩緑青)と呼ばれる最も代表的な緑色顔料です。
群青と緑青は、中津川市ゆかりの日本画家・前田青邨画伯や東山魁夷画伯も好んで用いました。
藍銅鉱と孔雀石はしばしばいっしょに産出します。どちらも銅の二次鉱物で化学組成も似ていますが、産出量は孔雀石の方がはるかに多く、緑青に比べて群青は貴重品でした。鮮やかで安定した青色顔料は希少で、とても高価だったのです。
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産地 モロッコ Sidi Ayed, Boulemane, Fès-Meknès, Morocco
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大きさ 標本左右約8cm
中津川市鉱物博物館
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更新日:2023年06月14日