木村石―長島弘三博士ゆかりの新鉱物 2

更新日:2025年10月16日

EA97070034 木村石

EA97070034

左上部に扇形をなす白色の放射状結晶集合体が木村石 [Kimuraite-(Y)]。

日本産新鉱物のひとつで、長島弘三博士の恩師・木村健二郎博士の名をとって命名されたました。10種の新鉱物発見に関わってきた弘三博士が携わった最後の新鉱物です。記載論文は弘三博士が亡くなったあとの1986 年に発表されました。

希土類元素のイットリウム(Y)を主成分とする炭酸塩鉱物で、後に弘三石が発見される佐賀県肥前町のアルカリ玄武岩から発見されました。


  • 産地 佐賀県唐津市肥前町新木場

  • 大きさ 標本左右約6cm


参考図書

文献

  • 松原 聰 (2006) 新鉱物発見物語. 岩波科学ライブラリー 115, 岩波書店, 127p.
    ISBN 978-4-00-007455-1
  • Nagashima, K., Miyawaki, R., Takase, J., Nakai, I., Sakurai, K., Matsubara, S., Kato, A. and Iwano, S. (1986) Kimuraite, CaY2(CO3)4·6H2O, a new mineral from fissures in an alkali olivine basalt from Saga Prefecture, Japan, and new data on lokkaite. American Mineralogist, 71(7-8), 1028-1033.
    URL GeoScienceWorld [PDFで読む]

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