ごみ処理広域化

更新日:2024年02月13日

中津川市・恵那市の両市は、ごみ処理施設の老朽化、人口減少や脱炭素に向けた取組、また安定的かつ効率的なごみ処理体制の維持・運営・更新などの共通の課題に対応するため、ごみ処理広域化について協議を行っています。

今後、両市(中津川市・恵那市)における、ごみ処理広域化の協議、進捗状況の情報については、適時報告を行っていきます。

ごみ処理広域化の必要性

両市のごみ処理施設は、供用開始から20年近くが経過し、経年的な老朽化が見られます。また、国・県においても「ごみ処理施設の広域・集約化」を推奨していることを受け、広域的観点から新ごみ処理施設を建設するための協議を開始しました。

〈現在の施設の状況〉

現在の中津川市環境センターは平成16年3月に竣工、4月より運用開始しており、令和6年度で20年目となります。また、最終処分場につきましては、稼働期限が令和14年度までとされています。また、恵那市のごみ処理施設である「エコクリーン恵那」につきましても、稼働期限は令和14年度までとなっています。

ごみ処理広域化の推進に関する検討の経緯

  • 令和元年度、中津川・恵那広域行政推進協議会を母体に協議を開始し、専門部会である「環境部会」を令和2年2月27日に設置し、ごみ処理広域化に関する協議・検討を行っています。
  • 令和2年7月1日、「東濃地域廃棄物処理事業対策協議会幹事会」において「地理的条件(所要時間・距離)を考慮すると、中津川市と恵那市は広域化を協議するべき」と両市が判断しました。
  • 「中津川・恵那広域行政推進協議会政策会議」において勉強を重ね、ごみ処理広域化を図る協議を始めるために、令和4年3月28日、基本合意書を締結しました。

ごみ処理広域化の推進に関する基本合意

中津川市・恵那市の両市の役割分担を定め、相互にごみを共同処理するための基本方針について下記のとおり合意しました。

基本方針

  1. 一般廃棄物処理施設、中継施設、最終処分場及び付帯施設の建設、管理運営について協議する。
  2. 新ごみ処理施設の一般廃棄物処理対象地域は構成団体の行政区域とする。
  3. 新ごみ処理施設の稼働目標年度は、令和15年度を目処とする。
  4. 基本合意に定めのない事項及び疑義が生じた事項については、構成団体で協議の上、決定する。

ごみ処理広域化の推進に関する基本合意書

基本合意書を交わした中津川市の青山市長(左から2人目)と恵那市の小坂市長(中央)

基本合意書締結から現在までの動き

  • 基本合意書締結後、両市における環境部会を令和4年度は10回、令和5年度は現時点で9回開催しています。
  • 先進地視察では、広域化の進め方について、課題や事例を学んだり、最新の施設を見学することで、今後、中津川・恵那広域処理施設の建設に活かすことができるよう知識を修得しました。
令和4年度
環境部会 開催日 内容
第1回

R4年5月13日

広域化のスケジュールについて

委託業務内容について「一般廃棄物広域処理施設整備方針検討業務」

第2回 R4年7月12日 委託業務内容/契約事務について
第3回 R4年8月16日

中津川・恵那広域行政推進協議会職員の増員について(環境担当)

今後のスケジュールについて

第4回 R4年9月12日 中部電力株式会社による資源循環事業の取り組みについて
  R4年10月7日

先進地視察(埼玉県朝霞和光資源循環組合)/一部事務組合設立について

第5回 R4年10月13日

新ごみ処理施設整備事業の一部事務組合の設立について

新ごみ処理施設整備検討委員会の設置について

  R4年11月16日

先進地視察(埼玉県川島町・涌川市・東松山市)/建設候補地の選定について

  R4年11月17日

先進地視察(埼玉県上尾市・伊奈町)/建設候補地の選定について

第6回 R5年1月13日

先進地視察(京都市南部クリーンセンター第二工場)/「バイオガス化施設」と「焼却施設」を併設した近年における最新レベルの処理方式を学ぶ。

第7回 R5年1月18日

一般廃棄物広域処理施設整備方針検討業務の中間報告

建設候補地選定における先進地事例の報告及び今後の検討について

  R5年1月30日

先進地視察(尾張北部環境組合)/建設候補地の選定について

第8回 R5年2月8日

建設候補地における先進地事例の報告

今後の方針検討について

第9回 R5年2月16日

建設候補地における先進地事例の報告

今後の方針検討について

  R5年2月17日

先進地視察(伊豆市伊豆の国市廃棄物処理施設組合)/建設候補地の選定について

第10回 R5年3月30日 今後の進め方について
令和5年度
環境部会 開催日 内容
第1回

R5年5月18日

建設候補地に向けた判断基準のイメージ検討

  R5年6月7日 先進地視察(長野県長和町・東御市)/生ごみ堆肥化施設
第2回 R5年6月19日

ごみ処理広域化勉強会

第3回 R5年7月4日 建設候補地選定に向けた判断基準のイメージ検討
第4回 R5年7月6日

先進地視察(下呂市一般廃棄物最終処分場)/最新の被覆型最終処分場施設について学ぶ。

第5回 R5年7月11日

先進地視察(甲府・峡東クリーンセンター)/施設の配置や処理工程における一体整備のメリット等を学ぶ。

第6回 R5年9月26日

本年度委託事業内容の検討

来年度事業の検討

第7回 R5年10月5日

建設候補地選定に向けた判断基準のイメージ検討

今後の進め方について

第8回 R5年10月18日

先進地視察(滋賀県草津市立クリーンセンター)/人口、処理能力が同規模程度である施設の整備、仕組みを学ぶ。

第9回 R5年10月23日

業務委託仕様書(案)について

契約事務について

今後の予定

ごみ処理施設の広域化について、両市が協議を進めていく中で、検討すべき項目や課題を把握することが必要です。両市の合意形成の役割を果たす「基本構想」の策定に向けても同様に検討項目の洗い出しが必要になります。

  • 基本構想策定の前段階として、両市で異なるごみ処理や収集方法、施策等を比較、検討項目の抽出を行い、速やかに協議ができる環境を整え、全体事業スケジュールの策定を行います。
  • 広域化のメリットを整理、共通認識を再確認し、令和15年度の稼働に向け、今後のごみ処理施設広域化に向けた、基本構想・基本計画の策定、建設地の候補地選定、一部事務組合の設立等に必要な準備を進めます。

この記事に関するお問い合わせ先

環境水道部環境センター
電話番号:0573-62-0085
メールによるお問い合わせ

環境水道部環境政策課
電話番号:0573-66-1111(内線 542・543)
メールによるお問い合わせ

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