家庭や地域でできる浸水対策

更新日:2022年06月15日

近年起こっている市内の台風や集中豪雨による浸水被害は、普段のちょっとした備えによって防ぐことができる場合が大半です。家庭や地域でできる浸水対策により、被害を最小限に抑えましょう。

敷地や住居への浸水を防ぐ

浸水発生時や大雨が予想される際には、止水グッズを設置して敷地外からの雨水の侵入を抑えることが重要です。大雨が予想される前までにホームセンターなどで止水グッズを購入しておきましょう。

土のうの設置

土のうは、砂を詰めるのが面倒ですが、各家庭で必要な高さや幅に柔軟に対応でき、小分けに運ぶことができるオーソドックスな便利品です。土のう袋はホームセンターなどで購入できます。

簡易水防工法

予想される水深が浅い場合は、次の水防工法も活用できます。

  • 簡易水のうとダンボールを使った工法
    40リットル程度の容量のごみ袋を二重にして中に半分程度の水を入れて閉めます。ごみ袋の強度に不安があれば重ねる枚数を増やします。作成した水のうを段ボール箱に詰め、レジャーシートなどで包みます。出入口などに隙間のできないように並べます。
  • ポリタンクとレジャーシートを使った工法
    ポリタンクに水を入れ、レジャーシートなどで包み、出入口などに並べて使用します。
  • プランターとレジャーシートを使った工法
    土を入れたプランターをレジャーシートなどで包み、出入口などに並べて使用します。
  • 簡易止水板を使った工法
    テーブルやボードなどの長い板状のものを出入口に設置することで、浸水を防ぎます。
  • 吸水性土のうによる工法
    市販の吸水性土のうを使い、浸水を防ぎます。吸水性土のうは、水を吸う前は軽量でコンパクトですが、水を吸収すると膨張します。ホームセンターなどで購入できます。
  • 止水板の設置
    周辺に比べて敷地が低い建物などには、市販の止水板を設置することで、浸水時における敷地外などからの雨水の流入防止に効果があります。設置条件など詳しくは、販売店や製造者へご確認ください。

建築時の配慮(敷地や住居のかさ上げ、敷地周りの囲いなど)

道路や周辺より低い地形の敷地には、大雨の際には雨水が流れ込みます。住宅を新築する際や建て替える際には、敷地や住居のかさ上げ、敷地周りを浸水しないようにブロックなどで囲い込みする、排水自体の設計施工を行うことは、雨水の流入防止に効果があります。施工については、建築士または建築業者へご相談ください。

雨水のとおりを良くしておく

自宅周りの取組み

自宅と周辺の雨どい、側溝、雨水ますにビニール袋や落ち葉・ゴミ・土砂などが溜まっていると、雨水が上手く排水されず、自宅や敷地に思わぬ被害をもたらすことがあります。定期的に掃除をしましょう。

農地や用水での取組み

市内で起きている災害の中には、土手崩れ、用水への土砂流入によるつまりなど農業被害も多数にのぼっています。また、農業被害から隣接宅地へと被害を広げるケースもあります。

農地への取水口や排水口周辺、用水などでは、ごみや土砂を取り除き水のとおりを良くしておくとともに、大雨で障害になりそうな樹木や石などを取り除いておきましょう。

併せて、草刈り・土手叩きなどの畦畔管理を徹底しましょう。

地域の備え

以前は農業をメインとした用水だったとしても、宅地化が進んだ現在は、大雨時の住宅街の排水機能がメインになっている地域もあり、近年は、住宅街の用水が排水しきれずあふれるケースも増えてきています。大雨の中、河川から農業用の水の取水口を締めていなかった場合は、水かさが増し、被害が増えることが予想されます。

地域の代表者を通じて、用水組合や農地所有者と相談し、大雨が予想される際に、いつ誰が取水口を締めるのか事前に相談しておきましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部防災安全課
電話番号:0573-66-1111
(内線:生活安全係162・防災対策係165・消費生活相談室167)
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