《苗木城跡を歩く19》駈門 ・掛り役場跡

更新日:2023年06月06日

懸り役所

駈門 ・掛り役場跡

駈門 掛り役所


四十八曲りを登り、竹門を過ぎるといよいよ城郭に入る門に差し掛かります。

藩士であった新田淳の「苗木明細記」には、「掛り(かかり)役所床下をかたどりて建し門也。城主参勤在着此門を出入りするなり。」とあります。

 

建物を長い柱と水平材の貫で固定する懸造の門で、上層は掛り役所になっていました。

役所では、役人すなわち「かかり」が、他所からの客の応接、犯罪者の吟味などをしていました。

さて、この門を何と呼んだらよいでのしょう。

三の丸は正式には駈曲輪(かけりくるわ)と呼ばれていたので、「かけもん」ないし「かけりもん」でしょうか。

馬で駆け出すには危険な場所です。走って駆け込むにも急峻すぎます。遠山史料館では、掛り役所があったことを重視して、「かかりもん」と呼んでいます。

 

駈門1

苗木城復元模型の駈門・掛り役場

中津川市苗木遠山史料館

〒508-0101 岐阜県中津川市苗木2897-2
電話番号0573-66-8181
ファックス0573-66-9290
メールによるお問い合わせ