『筑波蜂起一件顛末記』一冊1980円で発売中

更新日:2024年10月20日

この本は2019年、宮地正人先生(東京大学名誉教授)総合編集・監修による、幕末の水戸天狗党に関する史料集『筑波蜂起一件顛末記』を中津川市で再版したものです。

[『筑波蜂起一件顛末記』刊行によせて]と題して、宮地正人先生は次のように述べておられます。

 

 

中津川本陣の市岡殷政はペリー来航の嘉永六(1853)年から明治八(1875)年頃迄、十冊に及ぶ大部の「風説留」(ふうせつどめ)を纏め、その内の九冊は時系列的な編纂物となっているが「筑波颪」(つくばおろし)と表題書きされている一冊のみは、元治元(1864)年、3月末の、幕府の横浜港鎖港政策を支援する尊王攘夷有志家の筑波山結集に始まり、慶応元(1865)年2月、越前敦賀での武田耕雲斎以下352名の大量斬首という悲惨な結末迄の諸情報を編纂した「顛末記」となっている。原題の「筑波颪」では内容が不明なので、史料集のタイトルを「筑波蜂起一件顛末記」とした。足かけ4年、ようやく全文解読にたどりつくことができた。収められている史料は従来全く紹介されてこなかったものも多く始めて活字化された史料もおびただしいものがある。【一部抜粋】

 

各頁とも上段が原書の複写、下段がその解説・行揃えによる書き下しとなっております。水戸天狗党に関する大変貴重な史料であるため、ご興味のある方はぜひこの機会にどうぞ。

 

 

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